今の世の中は便利過ぎますね。
情報も物もほとんどすべてのものが、お金で手にはいる。
自分自身と言う在り方すらも、お手軽に磨けてしまう。
どんなに難解なものも、どこぞの頭のいい人が分かりやすくご丁寧に図式化してくれる世の中だ。
ほとんどのことに答えが用意されている世の中。
色んな過程をすっ飛ばしてものすごいスピードで何でも手にはいる。
でもね。
与えられていることに慣れてしまうと、自分では何も出来なくなってしまう。
いや、出来ていたとしてもにわか知識の本物ではないんですよね。
どんなにツールとして優秀でも、お手軽に身に付く型なんて存在しないんですよね。
最近は『お手軽』とか、『たった○○分で』みたいなことが増えている。
確かに従来の考え方よりだいぶ分かりやすく、シンプルなのだろう。
でもそれは、にわかレベルだと思う。
なぜなら、どんなに単純なことも極めるのに近道なんて存在しないんですよね。
例えば、『正拳突き』はご存じだろうか?
空手の初歩中の初歩である。
正拳突き一つも、綺麗に突こうと思ったら相当時間がかかる。
突き型なんてものはググればいくらでもわかるが、それが完璧に出来るわけではないだろう。
それと同じで、完璧に手軽に出来るものというものは存在しない。
私は私になるために、少し廃人となってきます。
デカルトの我描く故に我ありって言葉。たどり着くまでにどれ程時間を要したのだろうか。
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