科学の落とし穴

元来僕は作業療法士です。医療に従事してますので、基本的には科学的根拠を凄く大切にしてます。

そりゃそうですよね、生活者の皆さんからしてみれば『よくわからんもの』は提供されても迷惑ですから。

それを根拠のある治療(EBM:evidence based medicine)なんて言います。

だから、科学的に根拠のある治療を徹底的にやっていました。そのために論文やら研修やらで学んでいました。

逆に科学的に根拠の無いものは徹底的に排除もしていました。

最初はそれが正義であり、正しいことだと思っていました。
今でも間違っているとは思いません。

ただ、それだけでは問題解決は出来ませんでした。
しかも、解決できない理由を相手のせいにしていました。

なぜなら、こちらは正義であり、根拠に基づいた治療を提供していたから。自分には落ち度がないのです。

科学と言う奴は恐ろしいもので、証明されたものは『絶対』なんですよね。付け入る隙もない。

そうするとどうなるのか?
『相手の話しも聴かなくなる』んです。必要ないから。
で、結局人間関係が悪くなって。治療も滞る。それを繰り返す悪循環。

根拠はあった方が良いが絶対でもなく、そもそも『人』や『人生』に正解というものがない。

最近やっとこの立ち位置に立てるようになってきました。

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