アドラー心理学で行うリハビリテーション

【教えてはいけない】

先ずはこの言葉を聴いて『はぁ?』ってなると思います。

リハビリテーションにおいては、患者さんや利用者さんにアドバイスをすることは日常茶飯事ですし。

むしろ知らないことや気づいていないことを教える仕事だからです。

でもアドラー心理学では、『教える』ということは勇気挫きになると言われます。

なぜなら、教えるということは師弟関係でありタテの関係。療法士を師と思わせる行為になるからです。

そうすると、患者さんは教えてもらうという『受身』状態になってしまいます。
そして、リハビリテーションを受けなければ悪い所は治してもらえない。自分では治せない。とリハビリテーション依存になるからです。

そのうち、リハビリテーションを受けておけばなんとかなるというように、自己管理を放棄することや、
リハビリテーションをしているのに何で悪くなったの?とリハビリテーション絶対の盲信に繋がり兼ねません。

そう、自立できないし、自己効力感が感じられない。

だから、教えてはいけないのです。
正確にいうと教え続けてはいけないと言うところです。

もちろん、患者さんが知り得ない所は伝えてもよいでしょう。
でも、基本的には自分なりに考えて一緒に答を探していく共働の関係性を保っていきましょう。

そして、自己決定と自己効力感を感じられるリハビリテーションを展開していきましょう。

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