【臨床実習がうまくいくかは指導者の前提がカギ】
臨床実習をしていると当然ながら、学生によって指導が上手くくことや、上手くいかないことがあると思います。
前の学生の時は、すごくスムーズに臨床実習を送れたのに、今回の学生の時は苦戦するな。同じような症例なんだけどなぁ。
そんな時皆さんなら、どのように学生に指導するでしょうか?
・もっとこの知識が足りてないから勉強してきて
・どうしてそんな考え方になるの?
・なんで言われたことやらないの?
・寝てる場合じゃないよ
・これぐらいのことはやれなきゃ
学生に当たることはないでしょうか?
反対に、めたくちゃスムーズに症例検討が進んでいるときはどう思うでしょうか?
・私の指導がうまくいった
・私の考えはあっている
・私の治療がうまくいっているから
自分を評価していないでしょうか?
どちらの時も、皆さんの前提に『学生よりも自分のほうが優秀で、正しい答えを出すことができる。』と思い込んでいませんか?
学生が立てた手柄を横取りし、学生が起こした問題を学生の責任にする。そんなことはないでしょうか?
この前提を作ってしまうと、全問題が全学生の責任となってしまい、問題の解決が出来なくなってしまうのです。
何故なら指導者のあなたに問題があるという視点がなく、解決策の見いだせない学生が問題解決をしなければいけなくなるから。
そして、問題に苛立ち始めて、「あの学生ダメだわ」と当たりはじめ、結果問題が問題を呼び、負の連鎖が起き始めるのです。
そうなる前に前提を変えるのです。
皆さんの中に『学生は最善を尽くしている』と前提を置いたとき、きっとあなたにもできることがあるはずと気付くでしょう。
あなたにできることがあれば、関わり方も変わるでしょう。
学生は常に最善を尽くしている。自分に不足しているところがあるからだ。どのように指導すればよいのだろうか?
そう前提を置いたとき、双方の成長になるような答えを導き出せるのです。
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