皆さんこんにちは。リアリティセラピストを目指す作業療法士の伊東靖浩です。
リアリテイセラピーは、ウィリアムグラッサー博士が提唱する心理学的理論で人は外側の刺激によって反応するのではなく、内側から動機づけられて行動を選択するという選択理論心理学を基盤としたカウンセリングの一手法である。
(日本リアリティセラピー協会)
皆さんは選択理論をご存知でしょうか?僕は最近対人関係を結ぶにあたり、選択理論を意識しています。選択理論の強みは『相手をコントロールしないこと』にあります。
つまり前提として『相手を変えることはできない』と持つということです。人が変わるのは『自分自身で変わろうと選択したとき』つまり『自分自身で変わろうとしなければ変われない』というところにあります。
よく人を指導するとき感情を使うこと、つまり『怒る』とか『泣きおとす』ということがあると思いますが、選択理論では効果がないどころか、対人関係においては破壊の行動と定義づけられます。
それはなぜか
怒られたところで本人が変わる選択をしなければ、いくらその場で「はい、やります」なんて言っても変わりはしないのです。もし人を怒って変えることが出来たとしたのならば、おそらく感情的になりつつも『行動を変えたほうが良い様な的を射る情報があった』もしくは『また怒られるのは面倒くさいからこっちが変わってやろう』と選択したからです。
理由はどうあれ、あくまでも本人が結果として変わる選択をしただけなのです。
前者のほうはとても建設的ですがそこに怒りという「感情」はいらないですし、後者に至っては「この人とは面倒にならない選択をしよう」と思考が働き、対人関係においては破壊的な行為となってしまうのです。
実はここに勘違いが生じやすいのです。
このとき人は、「怒れば他人を変えられる」「泣けば他人を変えられる」と学習してしまうのです。この他人を外部からの刺激でコントロールしようとすることを外的コントロールと言います。
この外的コントロールは選択理論提唱者グラッサー博士が「最も有害であり、ほとんどの人間関係を破壊する」と警告している箇所です。
いいでしょうか?
『人は変わることはできます』が『他人を変えることはできない』のです。
それを無視して変えようとすれば人間関係は破壊されるのです。
あなたの周りでは人間関係は良好でしょうか?
外的コントロールを使っていませんか?もしくは使われることはありませんか?
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