実習指導で行った3つのこと

先日臨床実習指導を終えました。最後の総括ではある3つのことをやりました。

【フィードバックの目的】
そもそもフィードバックでやりたいことは出来てないことを伝えて矯正することではないのです。
しかし、多くの人が改善を期待して矯正をしてしまいがちです。
つまりは『ダメ出し』です。

そもそも完璧な人などいないのにも関わらず、毎日ダメ出しを喰らった学生はどうなるでしょう?

『やっぱり俺はダメな学生だ』と思い込まされるのです。

では、本来フィードバックでやりたいことはなんでしょうか?

それは再現性を高めることなんです。
つまり、同じような場面や状況が訪れたとき、もう一度同じ行動をして欲しいことを伝えていきたいんです。
ということは、そう。『ヨイ出し』をすることなんです。

『あの時の○○君の、行動は素晴らしかったと思うよ。』
『○○さんの笑顔と元気な挨拶は見習いたいと思うな。』


こんな感じで良かったと思ったことを『ヨイ出し』するのです。
そう伝えられた学生は、またその行動をしたくなりますよね。

だからフィードバックでは『ヨイ出し』が大切になります。

じゃあ、直したいところはどうするのか?

そこは『リクエスト』するのです。

『今日の○○君の挨拶は笑顔と元気で素晴らしいと思うよ。だから、もう5分前に来て迎え入れてくれると更にみんなの気分が明るくなると思うけどどうかな?』

こうやってリクエスト出来たら、頑張れそうな気がします。

これを頭ごなしに『学生なんだから、早く来て当たり前でしょ!』と伝えられたら落ち込みますよね。

要はもう少し早く出社して欲しいのだから、どうせなら気持ちよく行動して欲しいですよね。

だから、フィードバックをするときは『ヨイ出し』+『リクエスト』が大切になります。

そのために僕は3つのことを伝えました。

一つめは『ありがとう』
実習とは言え、学生がいたおかげで上手くいったことは少なからずあるはずです。
どんな些細なことでも感謝を伝えています。
そうすることで役立てる自分に気付いてもらう。

二つ目は『成長したこと、感心したこと』
実習中は特に出来ていないことに意識が向きがちで、出来ていたことすらも無かったことにしてしまいがちです。
また、出来ていることのほとんどが得意なことで躓かないので、そもそも気付きにくい。当たり前にしないで伝えることが大切です。

そして三つ目は『期待していること』
まさしくリクエスト。これから目指してもらえると嬉しいことを伝える。
それも、今日明日から直ぐに出来そうなミニマムことと、半年から一年後に目指して欲しい姿を伝える。

僕が実習生に行うフィードバックはこの3つです。


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