かなりお久しぶりな投稿になりました。
皆さんは、臨床において人と接するときどの様に関わりを持っていますか?
例えば患者さんのリハビリテーションをするとき。
例えばケアワーカーの方に何か依頼をするとき。
反対に誰かから頼まれ事をされたとき。
皆さん自身の関わり方ってどうでしょうか?
よく、指示命令系になっていないでしょうか?
「あなたの云うこともわかるけど‼」なんて意見を潰していないでしょうか?
そう、僕達専門職は目の前の人よりも、ことリハビリテーションについてたくさんの情報を持っていて
よりベストな解答をスムーズに出すことが出来るのです。
それは、他の誰にも出来ない紛れもない『強み』です。
しかし、この『強み』が実は人間関係では裏目に出てしまうのです。
患者さんや他職種の意見を潰してしまうのです。
例えば
患者さん「私、杖を使って歩きたいんです」
療法士「まだ、立つのが精一杯だから車椅子移乗の練習からしましょう」
介護士「この患者さん、こういうケアをしていこうと思うんですけど」
療法士「まだ、リハではここまでしか進んでいないので無理です」
確かに、明瞭に正解を叩き出しているのかもしれません。
適切に評価できているなら、仕事としてはスムーズなのかもしれません。
でも、明らかに意見を否定してしまうのです。
無理と否定された側は傷ついてしまうのです。
だから、先ずはやりたいことをサポートするんです。
「杖で歩きたいんです。」
『じゃあ、一度使ってみましょうか。』
「ありがとう。一度やってみるわね」
「あれ?まだ怖いわね。歩けないわ。」
『そうですね、まだ不安定ですし、立つのがやっとの所ですね。先にあちらの平行棒から始めてみてはどうですか?』
「そうね、あっちなら安定しているからね。」
僕達は評価が出来ているから、未来の疑似体験が出来ていますが、当人はわからないのです。
だから、先ずはサポートしてみて提案する。
患者さんと一緒にリハビリテーションをしていくことが大切で
そのためには、教育者ではなくサポーターとしての関わり方が大切なんです。
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