【思考の質】
臨床実習を成功させられるかどうか、その決定的要因は何でしょうか?
それは『思考』(物の見方・考え方・捉え方)の質にあります。そしてその思考を決めるあなたの『価値観』にあります。
もう、何度も書きましたが成功の定義は自分で決められるし、成功するための行動をあなたは選ぶことができるのです。
しかし、注意することがあります。それは『あなたが選ぶ以上すべての責任はあなたにある』ということです。
あなたの価値観が良い価値観、例えば努力や成長、勤勉、愛といったものならばそう言った価値観が得られる実習に。
反対に悪い価値観、怠惰や破壊、その場しのぎ、その場の快楽、逃げ、破壊があれば、そのような実習になるのです。
これは学生側が持っていてもそう、指導者が持っていてもそう。
前者の価値観ならばきっと会話も指導者ならば「もっとこうしたらいいんじゃないか?」「頑張って勉強しているね」、学生ならば「もっといい方法はないでしょうか?」「ここがわからなくて困っています」といった会話がなされるでしょう。
後者の価値観ならば指導者は怠惰なら「適当でいいよ」「別にいいんじゃない?」破壊なら「こんなんしかやれんのか!」「帰れ!」なんてこともあり得ます。学生ならば「こんなもんでいいじゃん」「いや学生だし」「そんな実習頑張るつもりもないんだけどなぁ」「違う分野学びたいし」といった思いで実習の取り組みになるでしょう。
そしてそれぞれ、『成功』が違ってくるのです。前者はより高レベルな、後者はより低レベルな位置での成功条件になるのです。これが責任なんです。
そして最も注意をしなければいけないこと。
それは『学生と指導者の価値観がが近いかどうか』です。
対人関係がうまくいかないのはここにあります。
熱意な学生と怠惰な指導者、勤勉な指導者と逃げの学生。むしろ破壊の指導者がいる。となればこの組み合わせでうまくいくはずがありません。
そのために実習の最初に成功の定義をお互いに交渉・対話し決めますが。その時点でうまくいかない指導者と学生の関係ならば早々に養成校に報告をすべきです。これが一番トラブルを減らす最善の策でしょう。
『企業の成功はリクルーティングにある』と呼ばれるほど、世間は人材の価値観を重要視しているのです。良い会社はそもそも合わない人を雇わないから対人トラブルが少ないのです。
しかし、実習は始まるまでお互い人を選べません。しかし、始まれば選べるのです。選んでください。でなければ実習は成功しないでしょう。
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