コミュニケーションの総合格闘技

昨日は東京で京極真先生のセミナー『多職種連携・対人関係で悩んでいる人の新しい方法論~信念対立解明アプローチの理論と実践~』に行ってきました。


一言でいえば、めちゃめちゃ面白いセミナーでした。ありとあらゆるツールを活かすすごい実践法だと目から鱗でしたね。

僕自身もコミュニケーションをとる上で、コーチング、NLP、アドラー心理学、選択理論、メンタリズムなどなどあらゆるものを使うのですが、僕の盲点だったのが「一つのものに傾倒して使用する癖」があったのです。コーチングならずっとコーチングで関わっていて、およそ別の手技を混ぜると失敗したと思い込んでいたり、他職種が違うアプローチがかけることにイライラしたりしてしまうことですね。

僕のコミュニケーションにはコーチングと選択理論が共存しないのです。そこに変な葛藤を勝手に思い込んでいましたが、信念対立解明アプローチは『コミュニケーションの総合格闘技』という概念で根こそぎ解明してくれちゃいました。


というのも、要はうまくいけば何でもありというのが信念対立解明アプローチの真髄ですね。つまり、コーチングだと関わり方は「傾聴・共感・質問」というルールであり、相手に「教えない・気付かせる」というルールがくっついています。だから、教えたくても教えられないコミュニケーションとなる。その方法でうまくいくけばいいのですが、やっぱり当てはまらないこともあって、その場合はしんどいんです。気付いてくれないし、つい教えちゃうとコーチングじゃなくなった・・・って自己嫌悪に落ちちゃうし。


人はみんな何かしらの思い込みは持っているのですが、まさしく僕の場合は「コーチングじゃなきゃダメだ」って思い込みが入っていますよね。


でも、信念対立解明アプローチの面白いところは、それでもうまくいったならいいんじゃない?っていう余地が残されているところなんです。


大切なのは「状況」と「目的」を確認して、そのうえで「方法」を決めましょうねっていうプロセスを踏むということ。当たり前ですよね。でも意外と気づいたら変に思い込んで、状況確認・目的確認をすっ飛ばしてしまうことがあるんですよね。当たり前すぎてね。


僕の場合は「相手が気付いていない」という状況と「気付いてほしい」という目的があるわけですよね。もっと掘り下げると「そもそも知らない」という状況が加わったときに、コーチングなんかしたって気づくわけではないんですよね。なのに躍起になってコーチングに執着せずに、パパッと教えちゃえばいいんですよね。

でも、意外とみなさん方法にこだわっちゃっていませんか?

〇〇法が良いとか〇〇療法最強みたいにね。


方法とはあくまで道具の一つでしかない。使用する状況と目的が一致しなければ使い物にならないことを忘れてしまうんですよね。


それって、鉛筆と糊とはさみ、どれが文房具で優秀ですか?って聞いているのと同じですよね?

字を書くという状況・目的なら鉛筆だし。物を引っ付けるという状況・目的なら糊ですし。物を切断する状況・目的ならはさみを使いますよね。要は使いどころを考えましょうねってことです。

それを対人関係で体系化したのが信念対立解明アプローチ。


実践に起こすのは容易くはないですが、身に付ければおよそ人とのコミュニケーションは良好になること間違いないですね。


そして、京極先生自身がめちゃめちゃ面白い。ユーモアたっぷりですね。人間力がある人とはこういうことですね。ぜひお会いできる方は会うことをお勧めしますね。

そうでない方はインスタグラムで『らいすた』をやってみましょう。


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